入社1年目の時、新卒採用を始めて1年目の企業様のご支援をさせていただきました。
それまでは私の先輩が担当をしておりましたが、途中からそのお客様のある月次のプロジェクトを私がメインのコンサルタントとして、任されることになりました。
右も左もわからない状態でしたが、上司からは
「向井がお客様と関わる中で、この組織に対して感じる違和感を徹底的に無くしてほしい」
と言われました。
その上司の言葉を信じ、誠意を持ってお客様と関わらせていただきました。
しかし、プロジェクトメンバーであるクライアント企業様の幹部の方からは「なんで何もわからない子に、こんなことを言われなければいけないんだ！」と私の上司に直接クレームの連絡が入ることもありました。
それでも、「自分ができることで精一杯サポートしたい」とめげずに伝え続けました。
そんな、ある日、その会社の社長様が「朝礼に活気が無い！」と感じ、普段は幹部の方々がやられる朝礼当番を、その日だけ社長様がされることになりました。
声がガラガラになるまで大きな声で想いを伝える社長様の姿を目の当たりにしても、そんな社長様を直視できない幹部の方々を見て、その時、私はショックを受けました。
思わず、泣きながら、幹部の方々に「悔しくないんですか？」と問いかけると、ある幹部の方が「うちの会社のことを、社員ではない新卒1年目の子がここまで本気で考えて、涙を流している。自分たちが恥ずかしい」とおっしゃってくださいました。
この出来事から幹部の方々との関係性が良くなり、プロジェクトも円滑に進むようになりました。
そして、4月に新卒社員の方が2名入社され、「新卒採用をして良かったです。その大切さを教えてくれたのは、向井さんがいてくれたからだよ」という、お客様から嬉しい言葉をいただきました。
今でもその幹部の方々とは、ビジネスの枠を越えて、仕事や悩み事の相談をさせていただくような関係です。

「“関わり”を魅せること」を大切にしています。
私たちは「関係の質」を高めることを第一としております。
関係の質を高めるためには、まず「対話の場」を創り出すことが大切です。
我々の定義として「対話」とは、価値観のすり合わせをすることを指します。
お互いの価値観を理解し、時には、勇気を出して本音を伝えることも必要です。
正直、その関わりを見過ごすことは簡単ですが、時間をかけてでも一歩踏み込んだ場を創るということを大切にしております。